※公開終了間近! イロモノなアタシ

食事を終えて、表にワゴンを出すと急に静かになる。


「お腹いっぱいだよ、あー、一緒に食べると楽しい」
「敬介、すぐ横になると牛になるよ」
「ごめん、でも、このところ体重減っててさ。少しは太りたいよ」


なら、あたしのムダ肉をあげたいよ。


毎日ロケ弁ばっかりで、きっと栄養バランスも崩してるだろうし。


「プレゼント、見せて」


ムダ肉はさておき、愛する彼からのプレゼントを確認したい。


「これでもいいの? 」
「うん! 可愛い! 」


手作りのロボット君は、銀のチェーンに通されており、ネックレスとして使用出来る。


「本当は、指輪でもと思ったんだけど」
「いいよー、指ぶっといし。それに手作りの方が、嬉しい」


なんだっていい、大好きな人がくれるなら。


「そうそう、お風呂が広くていいねー。フンパツしたの? 敬介」
「温泉だってさ、お湯も。箱根に来たんだから、それ位は楽しみたいよね」
「そうだよねーアハハ」


一緒に入るとか? それはムリでしょう、明るい場所で見たら、相当ゲンメツすると思うもん。