※公開終了間近! イロモノなアタシ

夜になり、お腹が空いたので食事にしようとレストランに行こうとしたけれど、敬介が部屋で食べようと言い出した。


「ここから出る時も、廊下で待ち構えてるかも知れないんだ。志穂が入って来た時も、確認したけどさ、でも油断は出来ないから」
「そうだよね、一緒に食事なんかしたら疑われちゃうね」


芸人と付き合うには、相当苦労する。


でも、あたしの前での敬介は芸人じゃなくて、優しい彼氏だ。


「部屋食OKだって、運ばれて来るまでちょっと隠れてて」
「うん」


フロントに電話を終えると、バスルームに身をひそめる。


そこは、小さいけれど窓があり、サンシェードを明ければ満開の桜が咲き誇る庭が見えるようになっていた。


おまけに、浴槽も広い。


結構いい部屋なんだろうな、ベッドもダブルだったし……ダブル……。


と、いう事はやっぱり、アレの出番か。


いや、それは。