※公開終了間近! イロモノなアタシ

「え、俺真島だよ。デートしたし」
「真島さんー、あ、犬のお散歩ー」


空気が凍る、何で今このタイミングで真島さんを連れて来るかな。


まあ、敬介に話してないあたしも悪いけれども。


「ごめん、どうしても会いたいって」


両手を合わせて小声で謝る敬介の顔を見て、責める気は失せる。


「ごめんねー、いきなりお邪魔してさぁー」
「いや、この状況マズいですよ真島さん、ダブルデートとか写真撮られるし」
「平気だって、ちゃんと仲間を呼ぶから」


仲間? 嫌な予感が背筋を走るんですが。


あれ、3人で静かに会おうって思ってたのに、ドンドン違う方向に行く。


「志穂ちゃん、嫌? 」
「嫌じゃありません、だけど仲間って、米山さんとか」
「当然! そんでカラオケに行って盛り上がろう」


えーと、えーと……。


違うだろ! それ。


ようやく仲直りした2人が、今までの話し合いをする場でしょここは。


綾女、それでいいのか?


笑ってるし。