「志穂ちゃーん! 」
並木道の向こうから駆け寄って来た綾女を抱きとめ、心からの笑顔になる。
人から見たら、変な関係にしか思われないけれど、それでもいい。
「綾女! 会いたかったよ」
「私もー、ねー、ケーキー」
「はいはい」
いつものカフェに行って、メニューを見ている間に携帯電話が鳴る。
「もしかしてー、鳴瀬さんー? 」
「そうだね、どうしたのかな? 」
受信ボタンを押し、出てみる。
『志穂、今、時間ある? 』
「どうしたの急に」
『あのさ、時間出来たから、内定祝いをあげようと思って』
「あー、でも……」
友情と愛情のてんびんが、頭の中に浮かぶ。
大事な友達と彼氏、どちらを取ればいいのか。
目の前の綾女は、あたしに向けて拳を握る。
行っちゃっていいよ、とでも言いたいのだろう。
並木道の向こうから駆け寄って来た綾女を抱きとめ、心からの笑顔になる。
人から見たら、変な関係にしか思われないけれど、それでもいい。
「綾女! 会いたかったよ」
「私もー、ねー、ケーキー」
「はいはい」
いつものカフェに行って、メニューを見ている間に携帯電話が鳴る。
「もしかしてー、鳴瀬さんー? 」
「そうだね、どうしたのかな? 」
受信ボタンを押し、出てみる。
『志穂、今、時間ある? 』
「どうしたの急に」
『あのさ、時間出来たから、内定祝いをあげようと思って』
「あー、でも……」
友情と愛情のてんびんが、頭の中に浮かぶ。
大事な友達と彼氏、どちらを取ればいいのか。
目の前の綾女は、あたしに向けて拳を握る。
行っちゃっていいよ、とでも言いたいのだろう。


