※公開終了間近! イロモノなアタシ

言われてウィスキーを入れると、表に行く。


こんな時間だから寝てるかも知れない、着信拒否されてるかも知れない。


だけど、電話しなきゃ。


『綾女に会いたいんだ、謝りたくて』


と、伝えるために。


発信ボタンを押す、コール音が鳴った。


拒否されてない。


何回か鳴り、留守番電話に切り替わる。


出ないよね、あたしからの電話じゃ。


しかもこんな時間だし……あれ?


『志穂、ちゃん? 』
「綾女! 寝てた? ごめん」
『ううんー寝てないよー、まだー起きてる』


眠れないか、そうだよ。せっかくレイ君とまた出会えて、一緒に逃げようとしてたのに捕まえてごめんね。