※公開終了間近! イロモノなアタシ

言われても、向こうから連絡が来ない以上、しても返事は無い可能性が大きい。


「誰に似たのかしらね、そのすぐ考えるトコは」
「晃さんは、何でも自分で決めた事は曲げませんでしたし、悩んでる姿はママさんと結婚するかどうかの時に一度見たきりですね」


二丁目で長く働いている2人に、背中を押された気がする。


あたしなんかより、ずっと沢山の人生経験を積んで来た人達。


親との絶縁や、周囲の目、そして選んだ道で生きて行かなくてはいけない宿命。


全てを相手に戦って来た2人を前にし、胸の中の勇気を立ち上がらせる。


あたしは綾女とずっと親友で居たい、いい加減な人の手に渡したくないから邪魔したんだし。


だから、やっぱり連絡を自分からしなきゃ。


「ありがとうございます2人とも」
「いーのよー、あ、お礼ならボトル1本ね。浩ちゃんと今夜は思い出話をしたいから」