※公開終了間近! イロモノなアタシ

「大沢さん、見てましたよ。お正月のTV」


来た、一番触れられたくない部分に最初から。


「申し訳ありません、つい、御社に入社したい余りに」
「エライ事しましたな、まあ、オモロイ子が居るて東京支社から聞いてましたけど、ホンマに芸人になったら? 」
「ブサイク要員なら、いくらでもいらっしゃるでしょうし、そこへ私が入っても通用するほど甘い世界じゃないと考えております」
「ブサイク要員て……」


ゲラゲラ笑い出す偉い人たち。


ウケたのか、いや、ウケただろう。


つかみはOK!


よし、次はどんなネタを出せばいいのか。


いや、落ち着け、ここはオーディションじゃない。


真面目に真面目に。


「ですので、後方より御社のタレントさんを支えたいと考えております。希望職種は」
「マネージャーでしょ、もう決まってるし」
「どのような意味でおっしゃっているのでしょうか? 」