※公開終了間近! イロモノなアタシ

「ちゃんとした恋愛がしたい、志穂ちゃんみたいに」
「うーん、ちゃんとしてるかどうか分かりませんけど。まだHもしてないし」
「Hだけが恋愛じゃないって、二丁目に居れば分かるでしょ」


逆にさとされてしまった、まあ、確かに同性同士の恋人の場合、体に負担を掛ける事が多いから、そんなにHばかりするというワケでも無い。


『結局は魂の引かれ合い』なのだと、蘭子さんもよく言っている。


「クミさん、飲みましょうか? ここで」
「いいの? お勉強中なのに」
「いいんです、あたしが失恋思い込みの時もお世話になりましたし」


そう、シャングリラの皆は家族。


蘭子さんは叔母さん、クミさんはお姉さん、ミミちゃんは妹。


お姉ちゃんが元気の無い時に、付き合うのは妹の役目。


こうして、二日の明け方まで飲んだあたしは、文字通り二日酔いを迎えた。