※公開終了間近! イロモノなアタシ

「シホちゃん、いい? 」


魔女達の赤ワイン集会が一段落し、皆が雑魚寝を始めたのをいい事に部屋にこもってレポートを書いていたあたしに声を掛けて来たのはクミさんだった。


「どうぞー」
「ごめんね、遅くに」


クミさんを机の前に座らせ、あたしはベッドに移動する。


そこから彼女の表情を見ると、なんだか複雑そうな顔をしていた。


レイ君と何かあったのかな? 


クリスマスは楽しく過ごしたみたいだけど。


ケーキとか手作りして、働き始めたばかりでお金が無いからって、プレゼントにシルバーのネックレスで安い物をおねだりしたとか聞いた。


そんなに可愛い付き合い方をしているクミさんが、うらやましくて。


「あのね、レイ君が……メールで『別れよう』って」
「は? 何かあったんですか? 」
「クミさんは、シャングリラでNo,2だし自分にふさわしくないからとか」