※公開終了間近! イロモノなアタシ

オカマの大名行列に出くわしたタレントさん達は、自然と道をゆずる。


それに調子付いた店子切ってのお調子者『シェ・ルダン』のピーさんが声を上げる。


「下ーにー下ーにぃ」
「あーた、ソレ、シモーにーシモーにぃの間違いじゃないの? 」
「やっだぁー、おなーりーの方が宜しくない? 」


女子高生の集団だよ、これじゃ。


ワイワイガヤガヤとスタジオに到着すると、ド派手なセットが目に入った。


メインの司会者である『アメリカンシューズ』の2人は、あたし達を見ると頭を下げる。


「初めまして、アメシューのコウジです」
「アメシューのタカシです、色々、失礼な事を言うと思いますがよろしくお願いします」


この言葉を聞いて、ドォっと笑い出す皆。


「何が初めましてよぉー、コーちゃん。ウチの店、何度来てると思ってんの! 」
「タカシー、元気ぃ? 」
「ギャー、ロザンナちゃんよぉぉ! 」


やりたい放題だよ、そりゃオカマ・ニューハーフ・ゲイ50人呼んでりゃ仕方ないけれども。


あたしはスタジオを見回して、思わず息を飲む。