※公開終了間近! イロモノなアタシ

「犬の散歩は明日にしたらどう? せっかく真島さんが誘ってくれてるのに」


頼む、明日でいいって言って、お願い!


願いを込め、綾女の瞳にアイコンタクトを送ってみた。


「うーん、でもぉー」


神様仏様綾女様! お願いですから、あのサモエドのお散歩は明日にして下さい。


でないとあたしは、絶対に鳴瀬さんを……。


誰か、このピンチを。


「綾女ちゃーん、そこには美味しいケーキがあるんだよ」


真島さん、最近の5歳児でも引っかからないネタだけど、ナイスフォローだ。


「えーっ? どんなケーキですかー? 」
「チョコケーキなんだけど、ベルギー産のチョコとヘーゼルナッツにキャラメルの組み合わせが」
「おーいしーそー」


はい、落ちたー。


効果的なこの言葉で、2軒目の店に綾女は付いて来る事になった。


しかし、そこに待ち受けていたのは、最も恐るべき事態……。