2人で歩く帰り道。空気が重い。重すぎる!!


 さっきから、俯き黙りこくったままの楓。


 何を考えてるの?やっぱり、なんでこいつと…とか?


 だったら、わざわざ一緒に帰らなくたっていいじゃん!!


 私だって、海ちゃんと帰りたかったんだし。楓じゃなくて!


 心の中で、いくら毒づいてみてもこの空気は変わらない。


 『あの…さ。』


 『先、いいよ』


 何かぶってきてんのさ。せっかく何か話題見つけようって頑張った時に!!