―――ポツッ、―――
あれ?今…。
「雨、降ってきちゃったね。」
「傘、持ってきてないのに…。」
「でもこれだったら、すぐに止むんじゃないかな。そこで少し雨宿りでもしようか。」
「そうですね。」
立ち寄った喫茶店。
「…その罰ゲームの彼とは、どう?」
「私…あいつのこと…好き、みたいです…。」
「うん。昨日言ったでしょ?」
「…はい。…でも、今日でもう終わりなので。今度会う時にはただのクラスメイトなんです…。罰ゲームの恋人でもなくなっちゃったから…。」
「本物の恋人同士にはなりたくはないんだ?」
「…なりたかったけど、多分もう手遅れです…。」

