楓side


「で?どうなんだよ?ちゃんとこの貴重な1週間、大事にしてるのか?」


 梓が先輩のクラスに行った時に話しかけてきた豪。


 俺、今あいつのせいで機嫌わるいんだけど。


 「一応、そのつもり。向こうはどうかわかんないけど。」


 「大好きだった先輩に告白されちゃうし?」


 「お前、それを言うなよ。考えないようにしてんのに。」


 「あぁ、悪ぃ悪ぃ。」


 「ホント最悪。朝迎えに行ったら、今日はもう行った、とか梓の母親に言われるし。

 返事は待ってもらってるとか言ってたけど、どうせ今頃付き合うことになってんだよ。」