授業も上の空、集中出来ない。


自分のことのはずなのに…。


「大丈夫?昨日のこと、悩んでる?」


休み時間、海ちゃんが心配して話し掛けてくれた。


「自分でも、よく分からなくて…。先輩のこと、好きだったはずなのにね。」


「でも、安藤くんの方が好き?」


「違うから!!!」


「ふうぅん。」


意味ありげに頷く、海ちゃん。


「…じゃあ、今思ってることを先輩に伝えてみたら?」


海ちゃんがなんで、そんな提案をしたのか不明だったけど、私にそれ以上のいいアイディアが浮かばず、これに賛成した。