「海ちゃ~ん(泣)なんで、あんな奴と…。」 まだクラスメイトがワイワイ騒いでいる中、海ちゃんに慰めてもらいに行く。 大野海。海ちゃんとは幼稚園から一緒で、幼なじみでもあり親友でもある。 「負けちゃったね。森本先輩にも、会いに行きにくくなっちゃうでしょ?多分…。」 そう。私がこんなにも落ち込んでいるのは、相手が安藤だからってだけじゃない。 私には、好きな人がちゃんといるんだ。