「それと、もう遅刻するんですけど?」
そりゃ、楓が来たからじゃん。じゃなきゃ、少なくとも楓は遅刻しないはずだよ。
「私はいつも、間に合わせてる!!!走るよ!」
そう、言ったのはいいけど…楓のやつ、速い。
どんどんスピードを上げて走っていく。
私と楓の距離は開いていく…。
遠くなり、角を先に曲がった楓の姿は、ついに見えなくなってしまった。
結局、来てくれた意味なかったんじゃない?わざわざここまで。
心の中で文句を言いながらも、楓を追うように走る。
ドンッ
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