遅刻ギリギリの時間で家を出た私を待ち伏せていたのは…楓。


 「な…んで?」


 楓の家って、私の家と反対方面なんだよね?


 なのに、なんでよ。


 「ん?なんでって、彼氏だから。」


 “彼氏だから”って、そんなサラッと。


 今付き合ってるのだって罰ゲームだからでしょ?


 私の頭の中で、また繰り返される“罰ゲームだから”