―――ジリリリリ―――


 不快な目覚まし時計の音に起こされ、重い体を引きずるようにしてベッドから出る。


 眠い目をこすり用意をする。


 そんな時一瞬頭をよぎったあいつの顔。


 あいつも、そんなに悪い奴じゃないのかもしれない。送ってくれたし。


 なんで、私こんなこと考えてるんだろ?


 嫌いなあいつのことなんて。


 あいつが昨日送ってくれたのも、あんな変なこと言ったのも罰ゲームだから。




 きっとそう。