「ねえ、夢ちゃん、
この間の試合のスコアなんだけど」



「あー、ちゃんと取りましたよ
次の学校にも許可とってます」




私は、洗濯物を畳みながら答えた



「やること早…
みんな不審に思わないのが不思議だよな」




「みんな気がついてるんじゃないですかね
私がやってること…」




津田サブの言葉に私は、そう心が遠くなりながら答えた




「夢ちゃん、不思議なこと言うね」



多田先輩は何か考えてるのだろう




「言わないのは、新キャプテンが決まったからですよ大樹先輩に
大樹先輩が私を探して不安にならないように」




先輩たちや同期たちならそうしてくれるだろう…




「あーあ、そう言うこと…
大樹なら夢菜ちゃんと…」


「おい、多田!」




私は戸惑いもしなかった

「大丈夫ですよ」


だって、大樹先輩モテるし…優しいし

所詮妹で、こうなって欲しかったもん…