そばにいて笑ってくれなくてもいいよ。




「大樹先輩ごめんね…」



私は飛行機の窓から外を眺めた




「お嬢ちゃん大丈夫?」




優しそうなおばあちゃん



「はい…ごめんなさい」




「大丈夫だよ
お嬢ちゃんは旅行かい?」




「いえ、理由あって日本を少し離れるんです…おばあちゃんは?」





「久々の日本旅行を終わってね
日本は美しいね
どんな理由かは分からないけど
待ってる人おるんだね」




「ですね…
黙って来たんです…待ってるとは思わない様にしようと思って」





私は微笑んだ





「きっとね、その人はお嬢ちゃんを探してるよ
理由を知っても探し続けるよ
これ泣き顔のお嬢ちゃんにあげるよ
ほんとに悲しい時中を見なさい」




そのおばあちゃんは降りるときに渡してくれた




御守り