そばにいて笑ってくれなくてもいいよ。




キャプテンの顔はものすごく、悲しそうで…




「大樹…諦めたら…
夢ちゃんが…」




「なんですか」




「好きだから離れる
大切に思えば思うほど人はそうする
大切に思う相手の後の幸せを願うのだから…って」





俺は…何年かたって夢ちゃんいなくて幸せなのだろうか…




そんな気がしない…




「それはないです
俺は…やだ…」





「大樹、夢ちゃんはそう言って追いかけるだろうとも想像してた…
夢ちゃんの幸せはお前が笑って過ごすことだって」





俺は笑えないと思う…



何だかんだ、愛してた




夢ちゃん…俺は会いたい…





笑ったり泣いたり、裕と殴りあって…



すんごいにぎやかな子だった


なんだろ兄妹なのに正反対…