そばにいて笑ってくれなくてもいいよ。



「お兄ちゃんだから守るんです
大切な家族だから…真面目な部員だから
キャプテンとの約束守って欲しいから」




私は、痛さ苦しみに言葉を詰まらせながら立ち上がった





そして、大樹先輩が目を瞑ってるのを確認して…




構えた…手をグッと握った




大樹先輩が抱きしめてくれた時…


笑って頭撫でてくれた時…


妹と知ってからどれだけ苦しみながら




抱きしめて、微笑んでくれたのか…