そばにいて笑ってくれなくてもいいよ。



「大樹先輩…目瞑ってて?
いいよって言うまで…。
すぐですから待ってて下さい」




「分かった」




先輩はかすれるような小さな声で



「うっ…」



私は、なぐられた




「夢…ちゃん
おい!辞めろ!」





「目瞑っててお願い!」




先輩は険しい顔してる




「やり返さないわけ?」




「大樹先輩…守るの
あの時の分まで殴って」




痛いよ…息もしてられないよ…




大樹先輩…大好きだよ…




例えお兄ちゃんでも…大好き…愛してる




「あの頃みたいに本気だせよ?
何でだよ…兄貴守りたいだけだろ?」