「あ、あれ俺…」
私は椅子からから立ち上がった
「検査の結果は問題ないそうです
念のために明日までは…」
私は制服にユニフォームの上を羽織った状態のまま
「そっか
試合は?どうなったの?」
「負けた…よ
先輩は眠って?」
私の手を先輩はグッと掴んだ
「横に来てくれない?
眠るまででいいから…」
横に寝転んだ
「ねぇ、夢ちゃん…
一段落ついたら話したいことあるから」
私は先輩の胸で頷いた
「大樹大丈夫かよー?
って夢ちゃん寝てんのか?」
私はみんなの声で目を覚ましたけど
「疲れてるんですよきっと…
経験したことのない新しい緊張感
俺のこと…すべてに」
「お前部活どうすんだ?」
私の頭を撫でてる先輩
「辞めざる得ないですよ
試合でこんなんなら…」
「俺はなんとかなる気するんだけどな
夢ちゃんには?」
キャプテンが寂しそうに、言ってる
何の話…なの?
「一段落ついてからって思ってます
裕のことは…」

