「そう、好きにしたら…
私は、何も言わない…」
私は門を開け、鍵を差し込み回した
「夢、待って
それでね夢のことなんだけど…」
廊下で立ち止まった、
振り返ることはせずただ耳を傾けた…
「大介さん、そのお父さんの所へって思ってて、いきなり連絡きて…
そういう風に…」
「いい加減にしてよ
私はパパにもそうお兄ちゃんにも会いたかった、
でも、パパとママの勝手で引き離されて…」
振り返って怒鳴るように、ママに当たってしまった
わかってる、ママだけが悪いんじゃない…
頭ん中じゃ分かってるそんな事くらい
「夢、お兄ちゃんも一緒に暮らすのよ
いいでしょう…夢叶うのよ…
お兄ちゃんも会いたいって思ってるの」
ママは悪びれることなく、淡々と微笑みを、混じりにしながら続けてく
「冗談も程々にして!
これまで私もお兄ちゃんもパパも
どんな思いだったと思う?」