君へのキモチ

老人のひとりごと



わがままな暮らしが続く
生まれた時から裕福な暮らしで
お金で何でも買えると教えられ
隣の人の暮らしなど知る由もなく

戦後の日本は働けと急かされ
背中を押されて働き続け
今はもう何でも手に入り
せこせこ働くのが馬鹿らしくなる

時代が変ったと言われればそれまでさ
だけど人を思う気持ちは忘れないでいて

常識だとか非常識だとか
論理重ねても答えはなく
生まれた時からなんでもあって
暖かい家族に支えられている

必死になることなんかない
汗を流して走る事なんかない
今はどうやって人を追い抜くか
机に向かって考えている

時代が変わったと言えばそれまでさ
だけど人を思う気持ちは忘れないでいて