NA-MI-DA【金髪文学少年の日常】

自転車置き場まで来て、ナミダの口から思わず「あ」と声がでた。


凪人と遠藤がいる。


二人とも楽しそうだ。


凪人がナミダの知らない笑い方をしてる。


遠藤が普通の女子高校生みたいな笑い方してる。


ずきり、と胸が無視できないほどに痛んだ。


自分でも訳がわからなかったが、ナミダに気づかない二人に背を向けて、雨の中を走りさった。