NA-MI-DA【金髪文学少年の日常】

案の定、雨が降り出し古本市は騒然となった、


店を出している人たちがわあわあ言いながら大事な本を守る。


ナミダは濡れに濡れながら、どうすっかなとため息をついた。


コンビニで傘でも買おうか。


それとも商店街にある本屋で時間まで暇を潰そうか。


とりあえず待ち合わせの場所に行ってみようと思い、ほとんど意味がないが下を向いて顔に雨が当たらないようにして走った。


雨に濡れるのは嫌だ。


不快なだけではない。


とてつもなく悲しい気分になる。