「見に来てくれたんだろ?ありがとな。(笑)」


「あ、さっきはありがとうございました。」


「嫌がる奴を無理やりって最低だよな。」


何だか恥ずかしくて、嬉しくて、TAKUさんの笑顔がまぶしくて、俯くしかできなかった。

それでも特に会話がないから、ふと顔を見上げたら、TAKUさんはどんどんパフォーマンスの準備を始めていた。

まずは仮面(マスク)を被ってから準備をする。これは前回もそうだった。だからどんな表情なのかがわかりにくい。

そんな時、あたしとTAKUさんの目が合った。


TAKUさん、今は笑っているの?