早急に恋に落ちて下さい!




見た目100パーセント女子力高い…のに、



仁王立ち。



しかも漂うのは、黒オーラ。



どちらかと言えば、小柄な人なのに…上から目線の威圧感が半端ない…。



「…」


いやいや!
ここで負けてはいられない。


大人の女としての意地を見せなければ!



思わず、威圧感に身を任せ伸びた背筋で目の前の彼女をガン見した。


途端に私から目線を逸らせて───


「…で、でも、まあ、セ、セバスチャンがいいのなら…わたくしは構わなくてよ…」


頬を染め竹田さんをチラ見する彼女。



さっきまでの威圧感がなくなって、黒オーラも消えていた。



(はは~ん…)


恋愛に縁の少ない私だってピンときた。



彼女はきっと



竹田さんが好きなんだ。