「可愛い!ツグねぇちゃん耳まで真っ赤」


「!?」


にやにやしながらのその発言に、とっさに言葉が出なかった。


余計なことを考えていたしっぺ返しがきたのかも…


でもでも!
(悔しいー!!)


10も年の離れたいとこにからかわれる私って…どんだけなんだ…


「う~…大人をからかうもんじゃないわよ!」


なんとか、口か出た言葉だったけれど


そうだ!振り回されてちゃいけない。


大人の女性だというところを、しっかりと見せつけないと!!

あのころとは違うんだからね!


私だって捨てたもんじゃない!


捨てる神あれば拾う神あり。


今日だって、プロポーズされたんだから!


しかも、かなりのイケメンで、超~優しいんだから!



(あ…)


竹田さんを意識した途端、肩に手のひらの温もり───


背中から伝わる温かさと鼓動を感じた。