2人は外に出ると、
近くにあったベンチに腰掛けた。
私は思いもよらぬ展開に
かなり緊張していて、
何も話し出せずにいた。
何か話さなきゃ、話さなきゃと
思えば思うほど気が動転して…
しばらく沈黙が続いてしまった。
「『あ、あの!』」
『あっ、ごめんなさい。
あ、お先にどうぞ!』
「あ、ありがとう。
俺の名前は、中居京太郎って言います。
えっと、22歳で、雲間医科大学の
4回生で…えっと、君は?」
『わ、私は村田唯南です。
17歳で…』
「えっ!!17歳!?
同い年ぐらいかと思ってたよ!」
驚いたー、そう言うと中居さんは
なぜか笑った。
その姿を見て、緊張が溶け、
私も笑みがこぼれた。
「17歳だったら、高校生?」
『はい!東高校の3年です!』
「え!東高!?俺も東高だった!」
そこから、2人の会話は弾み、
すごく楽しい時間になった。
気が付くと図書館の閉館の音楽が
耳に入って来た。
今日はそろそろ帰ろうかとなり、
それじゃぁ、また。
と言って2人は別れた。
本当は連絡先聞きたかったけど、
勇気がなかった。
明日から学校が始まり、
図書館にはなかなか行けなくなる。
次会えるのはいつになるんだろう…。
