その犯人は私と同い年の子を人質にし
建物に立てこもった連続殺人犯だった。
犯人は人質を解放する代わりに、
自分の要求に答えろと言って来た。
そして、次の日にお父さん達は
その要求通りすべてを用意した。
でも、犯人は人質を解放せず
引き続き立てこもった。
元からそうするつもりだったんだ。
他の人はみんな、犯人の様子を
見ようと言った。
だけど、お父さんだけは
建物に乗り込み、人質を助けようと
言い出した。
その場にいた全員がそれは危険だと
反対した。
でもお父さんは、
「人質が娘と同い年なんだ。
もし、人質の父親が私だったら、
自分の身を投げ打ってでも娘を
助けに行くだろう。
そんな父親の気持ちが分かる以上、
立ち止まって見てる訳にはいかない。」
と言い残し、部下を連れて乗り込んだ。
そして、犯人を捕まえる際に
揉み合いになり犯人の持っていた
ナイフで刺された。
