「ごめっ、、昨日のこともあって、

うっ、だっせーな、おれ…っ」


そんなかずまを私は自然と

抱きしめていた。


『かずま?かずまは、みんなのために

今までずーっと頑張ってきた。

泣いていいんだよ?ちょっとくらい、

甘えたっていいんだよ。

かずま、頑張ったね、お疲れ様。』


そういいながら背中をさすった。


かずまも私に腕を回した。


そして、子供のように泣いた。


私のことだけじゃない。

クラブのことも、家族のことも。


母子家庭でしかも、長男。


かずまはかなり多くのことを

1人で背負って1人でこなしてきた。


ずっと近くにいたからよく分かる。


「わりぃな、みっともねーとこ

見せちまったよ。ありがとな、」


『全然いいよ。ねぇ、かずま、』


「心配すんな、俺たちは今まで通り

友達。最強の友達。」


その言葉にホッと安心する。


『ごめんね。』


「謝んなよ!俺は大丈夫だから。

これからもよろしくな、ゆな!」


『うん…、ってあれ?今ゆなって?』


俺の中でのけじめ!


そう言ってかずまは笑った。


最高の友達。


これからもこの友情が続くといいな、


と心の底から思った。