4月 「今日も行くの、図書館?」 クラブ終わり、 そうやって聞いてくるのは 小さい頃からの友人である北野舞子。 幼稚園からずっと一緒にいて 今通っている高校にも 2人で一緒に受験して 同じクラブに所属している。 『もちろん!すっごく集中できるもん。 舞子も行く?』 「あー、行かない。 あたし、静かすぎて無理(笑)、 ごめんね」 『そっかそっか、じゃぁ、また明日!』 舞子に別れを告げ、 私はひとり図書館に向かった。