翌年、私は子を身ごもった。相手はもちろんレイゼル家の王アレクサンダーとの子だ。この子が産まれたらこの国の歴史を話し、彼との思い出を話そうと心に決めた。


ゼフェル聞こえてる?本当はこの国を統治し、私を嫁に迎えてくれようとしてたのでしょ?手前勝手だけど、そうなってたら私はすごく幸せだったかもしれない。
だって、あなたとずっと一緒にいられたのに…

今、この国はフェルツとレイゼルが手を取り合いこの国を良くしようとしている。

ああ、あなたがそばにいてくれれば見せられるのに…肩に寄りかかることも抱きしめてもらうことも出来るのに…