その時だった。
私の首から下げていたポプリの首飾りが落ちた。

「なんで…ちゃんと結んであったのに切れるなんて……。
あ、兄上!!まさか・・・」
私はハッとするとすぐ、窓から東の空の彼方を見た。


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ちょうど赤の王がウェルダにとどめをさしたところだった。
「赤の・・・王・・・、おのれ・・・」と言うと
ウェルダはその場で倒れこみ、静かに息を引き取った。

「はぁ…はぁ…」
「やった…、やったぞ…フェルツ家の王に勝ったんだ!」

「うぉーー!!!」
赤の王は歓喜の雄叫びを上げた。

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