ロゼルフは再度剣をカタールじいさんに向けた。
「まだ、隠していることがあるだろう。
あの少女は何者だ。あのサラっていうアレクサンダーと
出会ったあの少女だ。」

「それは・・・。」
剣はじいさんの首筋に触れ、血が流れた。
「俺は本気だ。早く言え。」
「・・・・あの少女は、・・・アリア王女だ。」
「え?」
ロゼルフは驚いて剣を落とした。
「まさか・・・。本当に・・・?」
「あぁ、そうじゃ。」
「ふっ、ふふふはははは」
ロゼルフは狂ったように笑った。

「じゃぁ、あいつらはお互いが敵同士だと知らずに
愛し合ってるというのか!?」
「あぁ、そうじゃ・・・。」
しかし、すぐロゼルフは笑止した。