朝日が昇る。新しい暖かな光が二人を照らし、水面をオレンジ色に染める。
私達はお互いに見つめ合う。

彼が、私を抱きしめた。

「サラ…愛してる」
そして私達はキスをした。

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森の中を一人の老人が歩いていた。
「早朝の散歩はやはり気持ちええのう。」
湖に向かおうとした時、カタールじいさんは立ち止まり、木の陰に身を隠した。
そこから二人が口づけを交わしているのを目撃してしまう。
驚きのあまり杖を落とす。

神よ・・・罪深き二人を、お許し下され。
二人はまだ知らぬのじゃ…お互いが敵であることを…

カタールじいさんは愕然としてその場で膝をついた。

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