森奥深くまで歩くと私たちは緑が生い茂る大木を背にして座り込んだ。
「ごめんな」そう言うとゼフェルは私を抱きしめた。
「どうして、ゼフェルが謝るの?」
「(低俗な兵士が自分の護衛部隊にいたからとは言えず)
・・・俺がそばにいながら、危険な目にあわせて・・・。」
「私は大丈夫よ!それにゼフェルがやっつけてくれたし。」
「あぁ、俺がサラを守るよ。絶対。
サラ、手を出して。」
「え?」
左手を引っ張られ見ると薬指に指輪をはめられた。
指輪には真珠で作られた花が付けられていた。
「これは・・・。」
「睡蓮の花だ。サラにぴったりだろ?
睡蓮は泥水の中でも綺麗に咲く。この薄汚れた世の中でもサラは綺麗に純真無垢なまま育っている。それと、俺のものというしるしだ。」
「ゼフェルのもの・・・?」
「あぁ、サラは俺の女だ。」
そう言って二人は激しいキスをした。

私はゼフェルのもの・・・。嬉しい。
ずっとずっとそばにいて、私を決して離さないで。