森の奥深くまで入ったころ、
影で様子を伺っていた二人組みが
突如剣を振りかざしてアリアの背後にやってきた。

「貴様は敵国フェルツのアリア王女であるな!」
びっくりして私は振り返る。
なぜ、私の名を知っているのだろう。まさか、バレて・・・

「いえ、人違いでしょう。悪いけど先を急いで・・・。」
「しらばくれても無駄だ!」
二人が剣を構えて振りかざした。

まずい!!絶体絶命のピンチ!!
「うぉおお!!」
一人の兵士が剣を振った!
その剣がアリアのすぐ後ろにあった木に刺さる。
間一髪のところでアリアは避けたが
避けたというか腰が砕けてその場に座り込んだ。

「次はそうはいかない。とどめだ。」
男は木に刺さった剣を抜き、今一度剣を振り上げた。
もうおしまいだ・・・!!