その頃、ロゼルフは女達に囲まれてワインを嗜んでいた。
「結局、アリア王女見なかったなぁ。残念」と思った瞬間だった。

カタールじいさんの武器屋にいたあの少女とフェルツ家の人間が言葉を交わし、別れるのを目撃した。

「なんであの少女がフェルツの人間と…」
俺は、脇で控えていた兵士二名を呼んだ。
「あの女の後を付けろ。アリア王女かもしれない」
「了解しました。」

二人が行った後、今度はアレクサンダーが来た。