「あ、私準備があるので失礼します。それじゃ…」そう言うと
私はそそくさと店を出た。
カランカラン
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あの少女が帰った後、この店にはロゼルフとカタールじいさんが残った。
「まさか、赤の王があんな少女に興味持つとはなぁ…」
「今、赤の王と言ったか!?」ボケーッと虚空を見ていた老人が喋り出した。「うわっ、びっくりした!!置物かと思ったぜ」
「あの剣買いに来た子が赤の王だったのか!?」
「ああ、そうだけどそれがどうかしたの?」
「……」
敵対する二つの国家の王と王女が心を交わすとは…
おお、神よ。なんたる酷い仕打ちを…。
また娘のような悲劇を繰り返したくなかったというのに……
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私はそそくさと店を出た。
カランカラン
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あの少女が帰った後、この店にはロゼルフとカタールじいさんが残った。
「まさか、赤の王があんな少女に興味持つとはなぁ…」
「今、赤の王と言ったか!?」ボケーッと虚空を見ていた老人が喋り出した。「うわっ、びっくりした!!置物かと思ったぜ」
「あの剣買いに来た子が赤の王だったのか!?」
「ああ、そうだけどそれがどうかしたの?」
「……」
敵対する二つの国家の王と王女が心を交わすとは…
おお、神よ。なんたる酷い仕打ちを…。
また娘のような悲劇を繰り返したくなかったというのに……
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