「なんか用でもあった?」彼が私に近づき、首を傾げると
「あの…今夜エンジェル公園で開かれるパーティーに誘いたくて…」
と彼を見上げて必死になってアピールをした。

「ああ、そのパーティーなら誘ったけど行かないって」
「え!?そうなんですか…?」少し、落ち込むと

「あ、でも君が来るなら行くかもしれない。とりあえずまた声かけてみるよ」

「本当ですか!?あ、ありがとうございます!!」と言って私は深く頭を下げた。

「ところでさ、そのパーティーにアリア王女来るかな?」
「え!?」 私は思わず顔がひきつった。

「フェルツ家の舞踏会の時、綺麗なドレス着てたアリア王女を見てちょっと好意持ってさぁ」
「はぁ・・・」

まぁ、目立たないようにとこんなボロ衣着て来たから私だって分からないのよね?おじいさんを一瞥したけどボケーッと虚空を見たままだし。
秘密主義で有名だから大丈夫だよね?