「こ、こんにちは...」

そこにつくと、誰かいないかなぁ、と思いつつ恐る恐る生徒会室に入る。


「あー、憂ちゃんちっす!」

「憂ちゃんこんにちはっ!!!」


すると、涼先輩と胡桃先輩がにこにこ顔で迎えてくれた。


騒がしいのが揃ってるなぁ、と内心苦笑しつつ、

「先輩たち、こんにちは」

と、柔らかい笑みを浮かべる。



「はぁあ憂ちゃん本当に可愛いっ可愛いものは大好きなんだよねーっ」

胡桃先輩がぎゅーっと抱きついてくる。

「ふふ、先輩どうしたんですか?」

私が思わず笑みを零して先輩の頭を撫でていると、先輩は「かっわいいいい!」と、抱き締める腕の力を強くした。

いくら同性とはいえ、こんなに連呼されたらさすがに照れる。

私が困ったような顔で微笑んでいると、

涼先輩が

「胡桃ー落ち着けよ、せっかくの美人が台無しだぜ?」

と、アイドル顔負けの笑みを浮かべる。