私は妙に艶っぽい春太先輩の笑みを思い出しながら、真っ赤に染まった頬を冷まそうと両手で頬をおさえた。


__今日はなんて日なんだろう。

春太先輩が指ちゅーしてきたり、結城にはキスされたり。


...あぁもうっ、結城はなんで忘れかけてた時に限って頭に浮かぶのよ!


せっかく冷めてきた頬がまた熱くなり、いらいらから口元を歪める。


「...はあ、私も帰ろ。」


ため息をつきながら後ろを振り返る。



「...っ!?」



私が目を見開いて立ち止まった先には、


私と同じ様に立っている、結城がいた。