__そして私たちは空き教室に入り、柚希に今までの事全て話した。



「うん、だから憂自身言ってんじゃん。恋じゃん。認めなよ」

と、さらっと言う柚希に

「...え、無理」

と思わず真顔になる。

「なんで!?絶対両思いじゃん!」

「あっ、ありえないよそれは本当に!」


「だって普通、嫌いな人にキスする?」

「そうだけどさ、ただ単に思い付きとか...。結城よくわかんないしさぁ...」

「もー、お黙り!」

私がうだうだと言っていると、柚希は私の頬をむぎゅ、と手で挟んで大きく揺らした。