まぁ、わかってた。わかってたけど...
「ねえ、柚希好きな人いないの?」
「えー、それ今聞いちゃう?」
『私学年コンプ無理かも(;・ω・)』
『えぇえ何で!?!?!?』
お昼休み、いつものように現実とメール、同時平行で柚希と会話。
流石にちよっと心が揺らいだなんていえなから、
『だって結城のやつ全然なびかないんだもん!この私に!!!!!!』
と返しておく。
...あながち間違ってはいないし。
柚希は何か言いたげに此方を見ていたけど、私は気づかないふり。
「柚希ー?どーしたの?」
可愛く首を傾げふにゃ、と微笑む。
すると前方の男子がうっとりと私を見つめる。
マドンナ憂ちゃんは今日も健在。
すべていつも通り。

