腹黒ちゃんと無表情王子。Ⅰ



「ゆ...うき?」

「...ほら、立て。」

差し出される結城の手に掴まり、ゆっくりと立ち上がる。


「いきなり外にでるから、何事かと思えば...」

深く溜め息をつく結城。


「...ごめん、なさい...あの、私ね?」

「...?」

「さっき、キスされそうになったとき、凄い怖かった。...結城のときは、そんなことなかったのにね」

「っ、!」

安心のあまり、口からとんでもないことが滑り落ちる。

私は、言ってからそのことに気付き、一瞬で後悔する。


__私、今なんてっ...!